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一般撮影用デジタルラジオグラフィMXI-710Gを発売しました

クリニック向けDR(Digital Radiography)方式

デジタルX線撮影装置販売開始の件

2017年7月15日

 X線フィルムの自動現像機等を手掛ける株式会社ダイトーマイテック(代表取締役 富田英之 東朋テクノロジーのグループ会社 以下当社)は、検診車用DR(Digital Radiography※1)方式デジタルX線撮影装置(以下DR撮影装置)ラインナップに加え、クリニック向けの製品(製品名:「デジタルラジオグラフィMXI-710G」)を新規開発し、厚生労働省の認証を取得、7月15日より販売を開始する。

 医療用X線検査装置の市場では大手病院を中心に撮影画像がすぐ見られるDR撮影装置の導入が進んでいるが、この装置は町のクリニックや中小病院などでは、初期導入費用が非常に高額であり、また、従来の自動現像機に慣れていることもあって導入が順調に進んでいるとは言えない状況にある。

 今回、当社が開発した製品MXI-710Gは、デジタルへの移行を検討しているが、費用的な理由で導入を躊躇しているクリニックを主な想定ユーザーとしている。

 X線を自動で検出する機能を標準搭載することによりシンプルな製品構成を実現し、かつ高画質、即時画像処理(撮影後約2秒で画像確認可能)といったDR撮影装置の特長は維持しながら、導入コストは従来の市場製品と比較して安価である点を特徴としている。

 有線式であるため、移動などの取り回しは無線式に比較して劣るものの、通信速度や確実性は無線式より優れ、かつバッテリーを必要としないためシンプルで使いやすいシステム構成の構築が可能である。

 また、当社が扱う商品名「アポロプラス」等の医療画像診断システムとともにお客様のニーズに合わせた検査システム全体での提案が可能なため、従来より当社のシステム+CR(Computed Radiography※2)を導入していただいているお客様や、X線フィルムの現像機を使用いただいていたお客様にも無理なくシステムアップでのご導入がいただけると考えている。

 すでに、自動現像機や検診車での実績のある当社による手厚い確実なサポートを背景に初年度20台の販売を目指す。

(※1)…X線を蛍光体で可視光に変え、その光を平面センサーでデジタル画像にする方式。

(※2)…イメージングプレートを介したデジタル撮影機のこと
     低価格であるが、撮影から現像までに時間が数分程度必要となる点が、フラットパネルと異なる。